2025.04.28
シミ・そばかすの違い!消す方法は?肝斑は何が違う?

シミ・そばかすの違い
別物だと思われがちですが、実はそばかすはしみの一種。できてしまった場合の対策法も同じです。
とはいえ、原因・大きさや特徴は少し異なります。それぞれについて見ていきましょう。
シミとは?
しみは、色素沈着によりお肌が茶色や黒色に濃く見える部分。そばかすも含みます。
ただ、そばかすと違い、大きさが5㎜以上と大きく、紫外線や女性ホルモンの変化・活性酸素などによって作られた、”メラニン色素”という後天的なものが基本的な原因になるのがしみです。
そばかすとは?
そばかすは、正式には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれるしみの一種です。
ただ、前に書いた通り、決定的に異なるのが原因と症状。
しみは後天的な要因で増えることがほとんどですが、そばかすは遺伝など先天的な要因から増えることが多いです。
また、正式名称「雀卵斑」は、スズメの卵の模様のように細かい斑点ができることが名前の由来である通り、お肌の広範囲に3~5㎜ほどの斑点が広がるという特徴があります。
肝斑とは?肝斑としみの違い
肝斑も、そばかすと同様にしみの一種。
しみの中でも肝斑と呼ばれるものは、ほぼ同等の形・大きさで、頬の両側や鼻下、顎に左右対称にできます。また、輪郭がわかりやすいしみと異なり境目がはっきりしないこと、ホルモンバランスの乱れが主な原因となることが肝斑の特徴です。
その他シミの種類
そばかすや肝斑の他にもしみにはいろいろな種類があり、ここまでご紹介してきたそばかすや肝斑以外にも、老人性色素斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、炎症後の色素沈着もしみに分類されます。
シミ・そばかすができる原因
直接的な原因は共通して、メラニン色素が表出してくることです。
しみができるのは前述の通り、後天的な要因が主。そしてそばかすは先天的な要因によって表れると考えられています。
ここでは、しみ・そばかすができる要因について詳しくご紹介していきます。
シミができる原因
しみができる要因には、紫外線を多く浴びてしまうこと、お肌のターンオーバーの乱れ、活性酸素の発生などが当てはまります。
1.紫外線
紫外線は、メラニン色素を作り出す外的要因。
簡単に言うのであれば、紫外線を浴び続けたお肌は皮膚を保護しようと防御機能を働かせ、しみを作ってしまうのです。
メラニン色素の排出スピードが、紫外線によるメラニン色素生成スピードを下回るとメラニン色素がお肌の表面に表れてきてしまいます。
2.女性ホルモンの変化
女性ホルモンの変化もまた、しみができる原因です。
ただ、この要素は内的要因。
紫外線などの外的要因によって作り出されたメラニン色素を、ホルモンバランスの乱れによりうまく排出できないことでしみができてしまいます。
健康な状態ではお肌のターンオーバーによって排出されるメラニン色素ですが、何かしらの影響でホルモンが乱れることでターンオーバーも乱れ、お肌に残ってしまうのです。
よく、「加齢とともにしみが増えてきた」というのは、加齢に起因するターンオーバーの乱れや遅れにより、蓄積されたメラニン色素がお肌の表面に表出しているためです。
そしてまた、ホルモンバランスの乱れは、メラニン色素を排出できないというだけでなく、過剰なメラニンの生成を引き起こしてしまうことも。当然、過剰に生成されたメラニンは、しみにつながります。
3.活性酸素
呼吸により取り入れられた酸素から生まれ、他の物質を酸化させる力が強い活性酸素。
この活性酸素も、しみのもとになります。
活性酸素は通常、がんや病気のもととなる細胞を攻撃し、体を守る役割を担っています。
しかし、必要以上に増えると、今度は正常な細胞も攻撃してしまい、老化・病気などにつながってしまうのです。
活性酸素が増える要因には、以下が挙げられます。
・過度な飲酒
・脂質の高い食事
・ストレス
・紫外線
・喫煙、受動喫煙
・酸化した食品の摂取
・過度な運動
そばかすができる原因
そばかすができる理由については、まだはっきりとはわかっていません。
しかしながら、子供は、大人と比較して紫外線をさほど浴びておらず、ターンオーバーが乱れにくいにも関わらずできやすいことなどから、遺伝などの先天的な要素が関わる可能性が高いと考えられています。
肝斑ができる原因
肝斑ができる理由に関してもいまだにはっきりと解明されていないものの、ホルモンバランスの乱れが主な要因になると推測されています。
30代から40代のホルモンバランスに変化が起こりやすい女性が発症しがちであること、経口避妊薬(ピル)の服用、妊娠などの際に多発していることなどがその理由です。
シミ・そばかすを消す!意外な方法5選
できてしまったしみやそばかすを消すには、一般的にはレーザーなどを効果的に使用するのがおすすめされています。しかし、実はレーザーを使わず、自宅のセルフケアで治療する方法も。
ここでは、そんな意外な方法も含めてご紹介します。
レーザー治療
しみ治療と聞くと、レーザーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
スイッチレーザーは、ピンポイントで濃い色素斑に対しての効果が高いレーザーです。少数の目立ったしみがある場合におすすめ。しかし、照射部位に色のムラがでたり、しばらくの間色素沈着したりする懸念があること、また術後にテープによる治療が必要なことなどがデメリットとして挙げられます。
そして、しみや肝斑、そばかす治療に特に選ばれやすいのが、ピコレーザー。種類によって広範囲にも、ピンポイントにもアプローチすることができ、組み合わせることも可能です。
光治療
大きなしみへの効き目は小さくダウンタイムも少ないものの、広範囲で薄いしみへアプローチするのが光治療(IPL、フラッシュ)。
お肌のキメを整えてくれる効果もあります。ただ、光治療は複数回にわたって受ける必要がある施術です。
ケミカルピーリング
薬剤をお肌に直接塗布することにより、お肌の生まれ変わりを促す施術。
ターンオーバーが促されることで、しみの改善を期待することができます。
レーザーなどと比較すると効果の出方は緩やかですが、お肌全体へのアプローチができること、レーザー治療よりハードルが低いということなどから人気です。
ただ、紫外線によってできたしみには効果が期待できますが、炎症でできてしまった場合の肝斑は悪化する可能性も。
自分のしみにケミカルピーリングが効果を発揮するのかどうか、まずは慎重に検討してみることをおすすめします。
有効成分を塗る
塗るケアは、レーザーなどの治療ができない場合にも選ぶことができる選択肢です。
ビタミンC誘導体、ハイドロキノン、トレチノインが特に有名。
メラニンの排出に効果が期待できるのが、ビタミンC誘導体。
熱に弱く壊れやすいビタミンCを安定させたものです。肌のキメを整えて、潤いを与えるという効能も。
ハイドロキノンは、特に色素沈着からくるしみを改善する際におすすめの有効成分。ターンオーバーを促してメラニンを排出するトレチノインとの併用でより高い効果を発揮します。
有効成分を摂る
しみ予防にしか効かないイメージのある「有効成分を体内に取り入れる」という方法も、実はしみの改善に効果を発揮します。
とはいっても、即効性があるというわけではなく、小分けで継続して摂る必要があります。
また、よく「しみに効く!」とうたわれる成分もありますが、しみ予防への効果を指していることも。できてしまったしみを消す・薄くすることに効果があるものをきちんと知る必要があります。
しみを消したり薄くしたりすることができる有効成分としては、L-システインやビタミンC、トラネキサム酸など。
L-システインは、代謝の促進だけでなく、メラニン色素の体外への排出を促す効果もある優れもの。ごまや卵、高野豆腐などに含まれますが、非常に微量なため、不足しがちな栄養素でもあります。L-システインを摂取するには、サプリメントや効果があると国に認可された医薬品などを服用するのが効率的でしょう。
ビタミンCは、しみの予防効果はもちろん、すでにできてしまったしみのメラニンを還元し、色を薄くしてくれる効果があります。食材では、ブロッコリー、いちご、みかんなど様々な食品から摂ることができます。とはいえ、熱に弱いので生で食べられるものを選びましょう。また、L-システインとビタミンCを組み合わせるとより高い効果が得られます。
しみに効果を発揮するとされる、トラネキサム酸。
ただ、食品から摂ることができず、まだ効果についてははっきりとしていないというデメリットもあります。
ここまで挙げた成分は、お肌の外側から塗るケアを組み合わせるとより高い効果を発揮します。お肌の外側からも、体の内側からもしみにアプローチするのがおすすめです。
シミ・そばかす発生防止法
できてしまったしみ・そばかすを消すのは大変。
そのため、そもそもできないように予防するということが特に気を付けるべきことです。
もちろん先天的な要因によるものはあらかじめ防止することは難しいですが、後天的な要因であれば防ぐことは可能です。
原因ごとに発生防止のためにできることを見ていきましょう。
1.紫外線
紫外線によるしみの発生を防止するためには、紫外線対策は必須。
よく聞く対策方法としては、こまめな日焼け止めの塗り直し・日傘や帽子、サングラスを用いることがありますが、それ以外にもできることがあります。
それは、気が付きにくい紫外線へきちんと対処していくこと。
ここでいう気が付きにくい紫外線とは、冬の紫外線や曇りの日の紫外線、室内の紫外線などのことを差します。
夏のイメージがある紫外線ですが、実は冬にも夏の約3割の紫外線が降り注いでいます。
また、曇りの日でも、晴れの日と比較して約6割、そして室内でも窓に近ければ屋外の約8割もの紫外線がお肌に届いてしまうのです。
このことに留意し、しみを防ぐ成分を摂取するなどの内側からのケアも含め、毎日の対策が必須です。
2.ホルモンバランス
ホルモンバランスを整えるのも、しみ発生を防ぐために重要な要素です。
ホルモンバランスは、ストレスや不規則な生活によって乱れます。
そのため、できるだけ決まった時間に適度な睡眠をとり、バランスよく3食食べ、ストレスがかからないように気をつけるのがベスト。
また、リラックスできる時間を作ったり、呼吸を意識したりというちょっとした工夫をするのも効果的です。
お肌のターンオーバーを正常に保つために、規則正しい生活を送りましょう。
3.活性酸素
前に挙げた通り、不規則な生活や喫煙、ストレス、過度な運動も活性酸素が増える原因となります。
しかし反対に言えば、それらを避けるだけで活性酸素が過度に増えることは抑えられます。
また、抗酸化作用のある食材を体に取り入れることもできる対策のうちの一つ。
活性酸素が過度に増加すると、しみだけでなく老化や、がんなどの病気にもつながるため、積極的な対策が必要です。
まとめ
今回は、しみやそばかす、肝斑の違いや原因、対策方法などについて解説しました。
しみは季節問わず発生する前に予防、またできてしまったものには適切な対処を行いましょう。
体の内側からも、外側からもケアすることで、理想のお肌を作れること間違いなしです。